「フラットに、つながろう。」11年の愛と狂気が生んだ、10cmの革命 | Life Paper

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「フラットに、つながろう。」11年の愛と狂気が生んだ、10cmの革命

〜 ライフペーパー® 創業者ロングインタビュー 〜

聞き手: アリーファ
語り手: ライフペーパー® ディレクター / グルテンフリー歴11年管理栄養士 ぺらいくんの参謀A


■ 第1章:ブランド誕生

「小麦を抜くなんて頭おかしいの?」からの科学的な興味

── まず、ライフペーパー®誕生のきっかけを教えてください。

A: 始まりは2013年、私の体調不良でした。でもその前に、少し背景をお話しさせてください。

私、実はアメリカとイギリスに暮らしていたことがあって、特にイギリス時代は一人暮らしの貧乏学生だったので、イタリアン系の安価で手に入る食材しか選択肢がなくて。ピザとパスタは毎日のように食べていました。小さいころから欧米に染まった味覚になってしまったんでしょうね。素晴らしくジャンキーな食生活が自分の習慣に根付いていた(笑)。

── そうなんですね。

A: 身体は悲鳴を上げていたんだと思います。それで、仕事のストレスとかすべてが重なった時に、倒れてしまって。反省しました。自分の全てを見直そうと覚悟を決めた。

当時はApple Watchみたいなのも当然なかったので、自分の食事や健康管理を、エクセルで毎日記録していましたね(笑)。グラフ化したりして、レコーディングダイエットして。するとある法則に気付いたんです。「あれ?私、もしかして、小麦を食べた後にほぼ必ず体調悪くしてない?」って。

── 2013年頃というと、まだグルテンフリーは一般的じゃなかったですよね?

A: 全然です。今ほどグルテンフリーを実践する人はいなくて、「小麦を抜くなんて頭おかしいの?食べるものある?」みたいな反応が殆どでした。今ほどグルテンフリーが根付いていないころだったから、食材を探すのはちょっと大変だった。

── ジョコビッチ選手の本が話題になったのもこの頃ですよね?

A: 実はそのちょっと前ですね。一部の人たちの間で、パンが良くないとか砂糖が良くないとか、そういう「都市伝説」めいた感じの風潮があったんです。

それを身をもって体感した私としては、怪しい情報と片付けられるのも違うなって。自分はその体験の当事者として、科学的に検証したいなと。当時、分子栄養学みたいな分野もようやく世に出てきた頃だったんです。

── それで大学再入学を?

A: 人生を歩み直す覚悟だったので、そういう生命や生理の科学的な勉強をしてみるのもいいかもなって思いまして。一念発起し、化学や数学を中学レベルから勉強し直して大学に再入学。4年かけて卒業し、管理栄養士資格もゲットしました。

資格自体が欲しかったわけではないけど、全ての学問の勉強の課程で、遺伝子とか、生化学とか、いろんな分野の勉強がすごく面白くて、なんとなくグルテン不耐症の理屈も分かってきた。

── その間、食生活はどうしていたんですか?

A: 色々探求しているうちに、アジア系って小麦が少ないってことに気付き、ライスペーパーやフォーを常食するようになりました。もちろんベースは和食ですけど、やっぱりパンや麺が恋しくなる。特に私はピザが大好物で(笑)。

ある時ふと、「そういえば、ライスペーパーってグルテンフリーだよな」「これってもしや、ピザに使えるのでは?」って気づいて。半信半疑で作ってみたら—「めちゃくちゃ美味しかった!」

── 11年続けるって、相当ストイックな健康管理ですよね?

A: いや、全然(笑)。グルテンフリーって、「健康オタクですか?」って思われちゃうことが相変わらず多いけど、全くそんなことなくて。これまでの生活がやばすぎたから、それを平常に戻せる程度にやってるんですよ。何ら難しい事はない。

グルテンフリーを語り出すといくらでも出てきちゃうんですが、とにかく今となってはグルテンフリーという単語もだいぶ定着し、最近はちょくちょく実践している人にも出会えるようになりました。何となくですが、日ごろから集中力を高めたいと思っている経営者とか、身体作りしてるアスリート系の方に多い印象がありますね。噂では大谷翔平選手も実践されているという話を聞いた事があります。あくまで噂レベルですが(笑)

── 他の人にもおすすめしたいですか?

A: 全ての人に当てはまるとは思っていませんが、もしも、なんとなくいつも身体がだるいとか、頭痛がする、胃腸の調子が良くない、息切れしやすい、生理痛がひどいなど、いわゆる不定愁訴にお悩みの方は、一度は騙されたと思ってグルテンフリーやってみるといいんじゃないかなって思います。

── ヘルシーだけど、味は妥協してる?

A: 全然!それどころか、私は味の上でも、正直言って小麦のピザよりももはや大好きです。

薄い生地のピザをthin crustって呼ぶんですけど、小麦粉のドウでthin crustってけっこう難しいんですが、ライスペーパーだとめちゃくちゃ簡単。食感がすごく軽くて、ほんといくらでもいけちゃう(笑)。

毎日我慢なんて到底無理だから、実践可能な範囲で、ベターな選択をする、この繰り返しが年単位で積み上がって、それなりの健康を維持できるように気付いたらなっていた、ってだけ。

以来11年、ライスペーパーは「小麦のない生活」を支えてくれる大事な相棒になりました。


■ 第2章:アウトドアでの発見

「山でも川でも、絶対ピザ食べたい!」という執念

── そこからアウトドアへの展開は?

A: 決定打は、コロナ禍です。私、もともとミニマリストであり、尚且つかなりの心配性なんです。無人島で一人になったらどうしようとか、比較的妄想するタイプで(笑)コロナ禍で社会が不安定になった時、いよいよ妄想レベルの話じゃないかも、と考えるようになり…

そこで始めたのが車中泊キャンプでした。車の運転は好きだったのですが、単なる遊びじゃなくて、「もしもの時のためも兼ねて、楽しみながら備えられる」というスタイルが、私の性格にバチッとハマったんです。

少しでも、自分なりに継続可能な形にしたかった。楽しむ余地を見つけるという事が私には必要だったんです。

限られた水、狭いスペース、最小限の道具でライスペーパーピザを試したら、「軽い・汚れない・美味しい」という、楽しさと究極の合理性を見つけられて。「これは単なる食材じゃない。完全に『食べるギア』だ!」と確信しました。

── なるほど。ところで、普通のライスペーパーよりもだいぶ小さいですが、これはなぜでしょうか?

A: じつは私のキャンプスタイルが徐々に、車中泊から、バックパックで登山とか、パックラフトでダウンリバー+野宿みたいなスタイルになってきたんです。

それでも、心の中でずっと思っていました。「山でも川でも、ライスペーパーピザを絶対に食べたい!!」って(笑)。

── そこで既存品の限界にぶつかった?

A: そうなんです。一般的にスーパーで売ってるのは直径22cm・200gの大きな円形。大きいままではバックパックに入らないし、入っても邪魔すぎるし、歩いたり活動してるうちに大きいと粉々に割れちゃうし。

さらには、大きいライスペーパーって水戻しの際も調理器具が大きくなるとか、調理台のスペースも広くないといけないとか、自宅や車中泊では目をつぶれた問題が、バックパック背負ってのキャンプでは致命的で。

どうすればどこでも食べられるようになるんだろーって。

── そういう経緯があったんですね。

A: もともとミニマリストだから、軽量化や小型化には情熱があった方だけど、そうか、ライスペーパーも小型化すればいいんだ!と。

最初はカード型のライスペーパーで究極の小型サイズを発案しました。いまでもそれは検証中ですが、その製造に対応できる業者が全くなく、一旦は10cm四方に落ち着いてます。でも私は小さければ小さいほど良しと考えるタイプなので、更なる小型化は常に念頭に置いています。10cm四方はキャンプでも家庭でもどちらでもニーズがありそうなサイズ感ですし、スタートとしてはいいのかなと。

── 実際に山で試した時は?

A: 初めて10cm角のライフペーパー®をザックに入れて山に持って行った時は、感動しましたね。ザックのどこにでもスッと入る、歩いても割れない、山頂で水にちょっと浸して、チーズとソースのせて焼いたら、数分でピザができる。

これで山でも本当にピザが食べられるようになったなって、感無量でした(笑)もう場所を選ばずいつでもピザを食べていいんだと。

(ちなみに、アウトドアでのピザへの飽くなき情熱で、オリジナルピザソースの製作にも着手しています!・・・が、これはまた別の機会に(笑))


■ 第3章:10cmの革命

「小は大を兼ねる」とシームレスな万能性

── ライフペーパー®はかなり小さくて可愛らしいですが、改めてこだわりを教えて頂けますか?

A: これは感覚的な可愛さだけじゃなくて、ちゃんと物理的な理由があります。同じ厚みでも、長い板は折れやすく、短い板は折れにくいですよね。ライスペーパーも同じことが言えると思っていて、面積を小さくすることで「割れにくさ」が格段に増すんです。

また円形よりも直角のほうが、濡らして繋げれば無駄なく大きくもできる。1センチ程度重ねるだけでね。一口サイズから、繋げて家族サイズまで、「小は大を兼ねる」が実現しました。

── 小型化したライフペーパー®は、キャンプ専用なんですか?

A: そこなんですよ!小型化に成功したから、キャンプの時だけそれを使っているのか?と言われれば、それがね、普段の生活でもめちゃくちゃ使えるんです。なので、もはや大きいライスペーパーが一切必要なくなってしまった。

── 一切必要ない?

A: そうです。この連結拡張性のお陰で。小さいけど、それはデメリットどころか、メリットしかなかった。なぜなら、大きくしたいならば、濡らしてつなげればいいだけだから。

あとは、普段の収納効率の良さ、調理スペースの省サイズ化を考えたら、ダントツで最初から小さいほうが優れてるな、と。自画自賛で申し訳ありません(笑)。

── つまり、日常とアウトドアの両方で最適解?

A: そうなんです!この、日常もアップデートできて、更には非常時にも役立つというシームレスな万能性が、フェーズフリー認証審査では非常に高く評価して頂きました。そして無事に、日本で初めて(しかも現段階2026年3月では日本唯一)、フェーズフリー認証を取得したライスペーパーブランドとなる事ができました。小さなライスペーパーのポテンシャルに気付き、独自発想でフェーズフリー的活用の第一人者となれた事は、本当に光栄に思っています。

振り返ってみると、コロナ禍の時に「ミニマリストかつ心配性」として「もしもの時のためも兼ねて、楽しみながら備えられる」車中泊キャンプ—この実践そのものが、フェーズフリーの本質だったのかなと。

当時は「フェーズフリー」という言葉も知らなかったけど、「普段から楽しんでいることが、そのまま非常時の備えになる」という生き方を、無意識にやっていた。

だからライフペーパー®は、単に「後から認証を取った商品」じゃなくて、私の生き方そのものが形になったものなんです。


■ 第4章:古代の知恵

歴史が証明する「本質的にアウトドアな食品」

── ライスペーパーというと生春巻きのイメージですが、実はもっと深い歴史が?

A: そうなんです。実は、ライスペーパーは単なる「おしゃれな食材」ではなく、人類の生きる術が詰まった「命を守るシート」なんです。

起源は紀元3世紀頃のベトナムで、貴重な米を長期保存するために米粉を薄くシートのように延ばして乾燥させる技術が生まれました。

── 特に注目している歴史は?

A: 伝説的な話ではありますが、ベトナムには昔の戦争でライスペーパーを兵糧(ひょうろう)として用いたという逸話が残っているんです。戦場では、火を焚けば敵に発見される。身を隠そうと入ったトンネル内では、一酸化炭素中毒の危険がある。そんな「火が使えない」極限状態でも、ライスペーパーならわずかな水で復活させて、持参した干し肉やその辺に生えてる雑草を巻いて、即座に栄養価の優れた食事ができるんですよね。調理器具も燃料も音もなしの「究極のステルス食」として活用されていたそうなんです。

さらには、大量のライスペーパーを繋げてハンモック代わりにしたという話まで残ってます。真意のほどはわかりませんが(笑)。とにかく、ロマンある逸話だなぁと、ますますライスペーパー愛が深まりました。

── それは確かに「食べるギア」ですね。

A: 「本質的にアウトドアな食品」であることを、歴史が証明している。偶然じゃない、必然なんですよね。私の11年間のグルテンフリー生活を支えてくれた食材には、極限状態で「命を守る食」として選ばれていた歴史がある。古代から続く知恵への敬意と、現代のライフスタイルに合うようフェーズフリーにアップデートしたライフペーパー®の名と共に、これからも皆様にさらに愛されご活用頂けるよう、この魅力を広めていきたいです。


■ 第5章:高価格の理由

「誠実さ」のコスト

── 正直に聞きます。他のライスペーパーより高いですよね。

A: はい、高いです。理由は2つあります。

1つ目は、日本初・かつ唯一(2026年3月時点)のフェーズフリー認証取得ブランドだから。大手より頭1つ出た、客観的な独自性です。

2つ目は、日本で全て検品し、パッケージをし直していること。大手は絶対にやりません。なぜならば、ペイしないから。

── なぜあなたはやるんですか?

A: 日本市場には、日本市場固有の品質基準があります。その基準が世界的にみても「なぜそこまで?」と感じられるほど細かいのは、私自身よく分かっています。海外に在住していた頃、一時帰国などで日本に久々に帰ってきたときには、全てにおいてクオリティが秀逸であることをいつも肌で感じていました。これは大変素晴らしいことです。

一方で、価値基準というのは、育ってきた環境や市場によって形成されるもの。どちらが正しいということではなく、単純に「違う」だけです。だからこそ、その基準を相手に一方的に要求するのは筋が違うと思っているんです。

私のやり方はシンプルで、生産は相手の手法を尊重する。日本市場向けのギャップは日本側で埋める。 それだけです。現地では味や安全面をクリアした工場を選び、その先の検品・パッケージングは日本で行います。その価値基準を一番よく理解しているのは、日本人自身だから。

コストが上がるのは当然です。でもそれは、文化的な違いをコストという形で吸収しているということ。長期的に見てこのほうがお互いにとっていいと、私は考えています。

私は自分が生まれたこの日本という国が大好きで、日本への恩返しという意味でも、将来的に国内で100%生産をすることが夢です。途方もない夢だけど、レジリエンス向上に加え、自国の食と農に貢献することこそが、私が果たすべき使命と思っています。

現在、部分的にでも日本で業務を担うことはその未来への布石とも考えており、日本の農閑期の業者様と提携する話を進めております。こういった取り組みが、日本の雇用創出にも微力ながら貢献できると考えていますので、価格にコストアップを反映しなければならない側面は大変申し訳ないと思いつつも、総合的にはポジティブに捉えています。


■ 第6章:ナッジ理論の重要性

「快」を入り口に、自動的に備える

── 先ほどから「楽しい仕掛け」という言葉が出てきますが、そこにはどんな考えがあるんでしょう?

A: 私が重視しているのは、ナッジ理論なんです。

── ナッジ理論って何ですか?

A: 一言でいえば「意識してなかったけど、自動的に好ましい行動ができる」ということでしょうか。私はこのナッジ理論で仕組みを設計する事が大事だと考えています。

人の自然かつ継続的な行動の裏には、少なからず「楽しさ」とか、つい〇〇する、という無意識の積み重ねが支えてると思うんですよね。

── 具体的には?

A: 例えば、ピザが嫌いな人は少ない。従って、「ライフペーパー®を活用してピザを食べよう!」という「快」をきっかけに、自動的にライフペーパーを手に取る機会を増やし、他の食材よりも自動的にフェーズフリーな消費行動を促すという感じかな?

「非常時のために備蓄しよう」だと腰が重いけど、「今度の休みに山でピザ作ろうぜ!」なら、みんな喜んで飛びつく。でも結果として見ると、常温保存できる食材が常に家にあって、少ない水で調理するスキルが身についてて、客観的には防災力が上がってるんですよね。

── 他にもナッジ的な要素が?

A: 10cm四方という小ささも、実はナッジだと思ってます。大きいライスペーパーだと「ちゃんと料理しなきゃ」ってハードルが上がるけど、小さいと「ちょっと1枚だけ試してみよう」って気軽に手が伸びる。

キッチンの棚のちょっとした隙間にも入るし、登山ザックのどこにでもスッと入る。だから、「今日はどうしようかな」と考える前に、「とりあえず入れとくか」「とりあえず使ってみるか」となりやすい。

── なるほど、心理的なハードルを下げる。

A: あとは、あまりいい例が浮かばないけど、例えば私はバンドやってて、ライフペーパー®のCMソングを作ったんですね。まだ未公開ですけどね(笑)

例えばこの曲を知っている人が増えると何が起こるかというと、恐らく、ライフペーパー®を知ってる人同士に共通の話題が生まれる。そうすると、ライフペーパー®に対する愛着がわいて、もっと買ってくれる→フェーズフリーな行動が加速する→日本のレジリエンスがちょっと向上するかも、というかんじですかね。

── 音楽が共通言語になって、結果的に社会貢献につながる?

A: そういうことです。音楽って、理屈抜きで「なんか好き」「つい口ずさんじゃう」という世界じゃないですか。その延長線上に、ライフペーパー®やフェーズフリーが、さりげなく一緒に乗っかってくれたらいいなと。

── なぜそこまで「楽しさ」を重視するんですか?

A: 防災とか、食物アレルギー対応とか、社会的にすごく重要なんですけど、真面目に語りすぎると、ちょっと空気が重くなっちゃうんですよね。それを「説教」として押し付けても、誰も聞きたくないし、続けられない。でも、楽しければ自然に続く。

「さあ意識しましょう!」じゃなくて、「気づいたら、そこそこ良い状態にいるよね」という場所に、みんなでゆるく導かれていくような仕組みづくり。ライフペーパー®は、そのための小さな仕掛けの一つになれたらいいな、と思っています。

本当にね、こんな気の狂ったチャレンジですけど、やりたいと言い続けてたら、気づけば周りにたくさんの協力者が現れてくれて。本当に何が幸せって、それが心底幸せです。

公式CMソング『ぺらいグルーヴ』も、最高のバンド仲間がレコーディングしてくれました。ちゃんとプロモーションビデオを作ってから世に出したいと思っていて、いま準備を進めています。

楽しい仕掛けの中に、大切なメッセージを込める。それが、私のやり方です。


■ 第7章:「フラットに、つながろう。」

社畜経験と創造性の夜明け

── 最後に、ブランドスローガンについて改めて聞かせてください。

A: この言葉は、きれいごとでつけたスローガンじゃなくて、かなりリアルな人生経験から出てきたものなんです。

── というと?

A: そもそも、「上下」という響きが好きじゃないんです。長年社畜だった私としてはね(笑)。

もちろん、必要な上下もあることは認めてます。じゃないと世の中、秩序が保てない時もあるから。でも、誰のためにもならない単なるわがままとか、理不尽な圧力とか、そういうのはいらないかなって。

振り返ると、大抵、話がうまくいくときって、フラットに話ができている時なんですよ。相手との立場や肩書の差を感じずに、本音で語れているとき。

── 「フラット」にはどんな意味が?

A: ライフペーパー®はほぼ2次元のシートです。私はこれを、日本の「折り紙」のようなものだと思っています。

ただの平らな紙が、日本人の繊細な手先と想像力で、鶴にも兜にもなる。ほぼ2次元のフラットさは、折り紙のような、人々の想像力と創意工夫で、無限の三次元の可能性になるんです。

私は、このフラットな食材は、「三次元的創造性の夜明け」だと思ってるんです。

そして時間軸でも、日常と非常時を分けない。すべてが地続きで、フラットにつながっている。

── 「つながろう」は?

A: フラットさは、ライスペーパーそのものの物理特性でもある。濡らして端を重ねれば、どこまでも連結できる。

そして、食卓を囲んで人がつながること。古代の知恵と現代の暮らしをつなぐこと。

権威や肩書に頼らず、本質で語り合う。ほぼ2次元のフラットな一枚が、三次元的創造性の夜明けになる。

これが、「フラットに、つながろう。」の本当の意味です。


■ 【終章】メッセージ

「凡人だからこそ、一歩一歩」

── 今後の予定を教えてください。

A: 今のところは、9月にフェーズフリーの大型展示会が東京ビッグサイトであり、今年の秋から冬が本格デビューという位置づけで動いています。

ただ、少しずつ露出は始めていて、この夏ごろからECやイベント等で販売開始できたらいいなって思ってます。

── いよいよ本格始動ですね。

A: はい。正直、ここまで来るのに本当に山あり谷ありでしたが、本当に多くの方に助けていただきました。いまこの無名の段階から応援して下さっている方には、一生かけても御礼を言い尽くせないほど、全ての人に感謝しています。

でも、まだまだ全然それでも足りないんです。皆さんお一人お一人の少しずつのお力添えが、本当に力になります。

── どんな応援を求めていますか?

A: 応援といっても、そんなに大袈裟なことは求めていません。

完成品を楽しみに待ってくれること、完成したら純粋に楽しんでもらうこと、良ければ人に話してもらうこと、そして楽しく関わってくれること—その全部が、私にとっては最高の応援です。

── 最後に、メッセージを。

A: こんな薄利多売が当たり前の、大手企業しかまともにできないような商売を、たんなる無名な個人がやろうとしてるなんて、気が狂ってると思います(笑)。自分でもそう思います。

でも、商売っ気だけでは、絶対に絶対に手出しをしない領域だからこそ、この選択をした自分を心から誇りに思ってます。

いきなり飛躍したことを考えてはいないんです。凡人だと自覚してるからこそ、一歩一歩。できることを少しずつ。そうやって、諦めずにようやくここまでは来た。

応援してくれる人へ、いますぐにはお返しはできないけれど、必ずいつか恩返しします。

フラットに、つながろう。

これからも、どうぞよろしくお願いします。


ライフペーパー®
Website: www.lifepaper.jp
Email: info@lifepaper.jp

この記事の著者

ぺらいくんの参謀

ぺらいくんの参謀 / ライフペーパー開発者

「車中泊ぁー(shachu-hacker)」時々ULキャンパー。

グルテンフリー歴11年の管理栄養士。
食品メーカーでのレシピ開発・商品企画コンサル、
大使館等での調理提案・提供など食領域の実務もこなす。
「ネゲントロピー経営」の実証実験としてライフペーパーを準備中。
愛車「ハニ子」を移動式研究室とし、数日間は生き延びられるぐらいの装備を積んで、
フェーズフリーな暮らしのフィールドワークをしている。

趣味は音楽(70's ディスコバンド)、時々パックラフト、登山。

好きな言葉:
「不出戶,知天下」—— 老子
「完璧とは、これ以上削るものがない状態のこと」—— サン=テグジュペリ
「小は大を兼ねる」—— ぺらいくん(持ち出すときは最小、使うときは無限大)

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